マイナ問題、河野氏「不安払拭したい」 来秋の保険証廃止は延期せず

 来年秋のマイナンバーカードへの一体化に伴う健康保険証廃止について、河野太郎デジタル相は26日の参院特別委員会の閉会中審査で、「丁寧に説明をし、不安を払拭(ふっしょく)していくことに努めていきたい」と述べ、改めて保険証の廃止延期や存続はしない考えを示した。

参院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会で、答弁する河野太郎デジタル相=2023年7月26日午前10時6分、国会内、上田幸一撮影

マイナンバー問題を議論する参院特別委で、自民党山田太郎氏の質問に答えた。山田氏は「信頼回復を優先し、期限ありきではなく、丁寧に国民の理解を(得るよう)努めるべきではないか」と指摘。与党からも同様の声が上がっているとし、「非常に厳しく言わざるを得ない」とした。

 これに対し、河野氏は、マイナカードへの一体化は「メリットは非常に大きいものがある」と強調。現行の紙の保険証が来年秋の廃止から最大1年間は有効となる経過措置などに触れ、「保険証が廃止された後も、どなたも保険診療をしっかり受けていただける、これを維持することに変わりはない」と説明した。

 政府はこれまで、来年秋に保険証を廃止し、カードを「マイナ保険証」として使うこととしている。カードを持たない人全員に「資格確認書」を交付する方向で検討している。

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