公明・山口氏「同じ穴のむじな」発言に批判 「連立解消」トレンドに
自民党の派閥による政治資金パーティー収入の裏金疑惑を巡り、公明党の山口那津男代表が「同じ穴のむじなとは見られたくない」と発言。この主張に対し、SNSでは「ずっと連立してきたのにそ知らぬ顔でそれはないでしょう」などと批判が上がり、「連立解消」のワードが一時トレンド入りした。
公明党が17日に動画投稿アプリTikTok(ティックトック)に配信した動画内で、山口代表は自民党の不祥事を「多すぎます」と非難。副大臣や政務官の辞職に続き、政治資金問題が起きている現状に、「政権自体に不信感が強まる」と指摘し、「同じ穴のむじなとは見られたくないです」と発言した。
動画は党の公式Xにも投稿され、報道などで広まった。
「同じ穴のむじな」とは「一見しただけでは違うように見えても、実は同じ」ことを指す言葉で、Xには「そこまで批判するならば、連立解消したらどうなのか」「同じだと思われたくないなら、連立解消すべき」などの投稿が相次いだ。落語家の立川雲水さんは「同じ穴で無視な!です」と皮肉った。他にもX上では、「何を他人事のように」「虫が良すぎる」などの批判もあった。
公明党は1999年以降、民主党政権時代(2009~12年)を除いて、自民党と連立政権を組んで与党の地位を固めてきた。
毎日新聞が23年6月に実施した全国世論調査で、両党が連立を続けるべきかどうかを支持政党にかかわらず聞いたところ、「続けるべきだとは思わない」が67%で、「続けるべきだと思う」の17%を上回った。【デジタル報道グループ】
【独自】また田中真紀子氏が岸田自民を痛烈批判「どこ見て政治やってるの?」「あきれた」「政治家失格よ」
はぐらかし、居眠りばかり
「岸田さんのやってることは、まるで安倍政権の総決算じゃないの。あの人、本当に宏池会の政治家なの? 物価高には打つ手なし、戦争のための増税……どこを見て政治をやっているのかしら」
あの声がまた、激震の永田町に響き渡る。政界を事実上引退していた元外務大臣の田中眞紀子氏が12月8日、議員会館で集会を開催。古巣・自民党の体たらくを叱り飛ばしたが、その直後、本誌の取材にも応じ、岸田文雄総理や「裏金」を受け取っていた議員を追撃した。
「父の角栄が書いた『日本列島改造論』を、今年の3月に復刊したの。私はその序文に『はぐらかしと居眠りを続ける日本政治に危機感を抱いている』と書いた。この夏からは、自民党ではいよいよダメだと思って政治改革の勉強会を何度も開いてきたの。そこでまとめた改革案を発表しようとしたとたん、パーティー券裏金問題が出てきたじゃない。あきれたわ。
そもそも『企業献金は政策を歪めるから、個人献金に切り替えよう』ということで、平成の時代にいまのような政治資金のしくみができた。政治献金の受け皿を政党だけにすれば、おカネの流れもスッキリするはずだったのに、自民党は抜け穴を見つけて裏金作りを続けてきたわけじゃない。黙っていられますか?
共産党以外の政党は、政党助成金として国民の皆さまから一人250円ずついただいているのに、それじゃ足りないって、有権者を愚弄するのもたいがいにしなさいよ。
『精査中』だの『答弁を差し控える』だのとはぐらかして質問に答えない議員は即刻、議場から退場よ。聞かれたことに答えるのが政治家の務め。答えられないのは、やましいことがあるからでしょ。そんなの失格よ」
79歳にして、その舌鋒はまったく衰えない。政界大混乱期のいま、眞紀子氏が政治の表舞台へ戻れば、国民は熱狂的に迎える、かもしれない。
自民党の派閥「解消すべきだ」70% 毎日新聞世論調査
大谷翔平らしさがにじんだドジャース入団会見 冒頭あいさつでエンゼルスへ「6年間、思い出をありがとうございました」
ドジャースの大谷翔平投手が14日(日本時間15日)、ドジャースタジアムで入団会見を行った。冒頭のあいさつでは大谷の人柄がにじむ瞬間があった。
ドジャースのユニホームを身にまとい、マイクの前に立った大谷。冒頭のあいさつで「私にメジャーリーグで最初のチャンスをあたえてくださったエンゼルスのみなさん。6年間、思い出をありがとうございました」と古巣・エンゼルスへのメッセージを口にした。
前例のない二刀流を許容し、メジャーで一流選手へと羽ばたく礎を作る機会を与えてくれた。サンドバル、モニアック、オホッピーらチームメートたちはそれぞれがそれぞれの形で惜別メッセージを送ってくれた。
会見場には世界各国から約300人の報道陣&約50台のテレビカメラが集結したが、「みなさんお集まりいただきありがとうございます」とまず報道陣にメッセージを伝えた。そして「今回、選手としての自分を信じてくださったドジャースのみなさんには感謝しています」と新天地となるドジャースの関係者に感謝の思いを口にした。
その次に出てきた古巣へのメッセージ。今、自分がここに立てていられるのもエンゼルスでの6年間があったからこそ-。大谷の言葉からはそんな思いがにじんだ。
そして最後に新たな働き場所となる自分の心境を「ドジャースの一員になることに興奮しています」と語った。周囲への感謝を伝え、最後に自分の思いを口にする。大谷らしさがにじんだ冒頭のあいさつだった。
れいわ・山本太郎代表 会期末迎えた国会をズバリ「与党はもちろん野党も腐っていたな」
れいわ新選組の山本太郎代表は13日に国会内で開いた会見で、自民党「清和政策研究会」(安倍派)を中心とした裏金問題などに言及した。
山本氏は臨時国会がこの日で会期末を迎えことに「結局、今国会も与党が腐っているのはもちろんですけども、野党も腐っていたな、と。国民殺しの国会だった、というのが一言でいえることです」と振り返った。
衆院本会議では立憲民主党が提出した岸田内閣に対する内閣不信任決議案が、自民・公明の反対で否決されたことにはこう述べた。
「当然、否決されるでしょう。(野党の)数が足りていないんだから。私たちは過去の不信任案に対して棄権したことがあります。今回はみなさん(野党が)賛成されたということですね。不信任に関しては、その時の状況で、どのようなことが問われ、どんなことが社会問題になっていったか鑑みながら、私たちはその投票コードを決めていく。今回は(自民党の)〝裏金の着服〟みたいなものが肥大化した中で、(岸田内閣への)不信任は問われるべきものであろうし、積み重なってきたものがあまりにもひどいという意味でも賛成する立場を取った」
自民党派閥の政治資金問題は14日から東京地検特捜部による本格的な捜査がスタートするとみられている。
山本氏は「このタイミングで国会を閉会すること自体があり得ないわけですよ。これだけのスキャンダルが噴出しているのにも関わらず、自民党側が出してきたとんでもない法案というものが、(国会で)通っちゃっている。一方で体を張って戦わない野党も問題が大きいと思います。勘弁してほしいですよ。腐りきっている国会でもっともA級戦犯なのは自民党ですよ、それと等しくA級戦犯がいることを忘れないでいただきたい」と語った。
宏池会も汚染「裏金ブーメラン」が岸田文雄自身を直撃!「知らなかった」の言い逃れはもはや通用しない
立憲民主党は前身の民主党、民進党時代から与党攻撃をすると、自らに跳ね返ってくる「ブーメラン現象」に直面していたが、同じことが岸田文雄首相にも起きている。
岸田首相は自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐり、ノルマを超えた分を所属議員に還流する「裏金キックバック」を政治資金収支報告書に記載していなかったとして、清和政策研究会(安倍派)出身の閣僚ら政務三役を内閣から一掃することを決めた。
不記載を「安倍派がしでかした問題」(自民党幹部)と位置づけ、安倍派を排除することで内閣の求心力を回復しようとしたのだ。
ところが安倍派だけでなく、岸田首相がつい先頃まで会長の座にあった「宏池政策研究会」(宏池会、岸田派)でも、実際に集めた収入よりも少ない金額が政治資金収支報告書に記載されていたと、NHKが報じた。NHKは「関係者への取材でわかった」としているが、この「関係者」は東京地検特捜部とみられる。