クマが食べるため?「山にどんぐり」問題が再燃 疑われた環境団体は「もうやっていない」

大量のどんぐりが富士山の2400m付近で発見され、SNSで注目を集めている。「熊のために運び込まれた」という見方が出ており、過去に大量のドングリを山に運んでいた団体に疑惑がかけられている。活動報告を見ると近年までドングリを運んでいる様子もあるが……。

クマが食べるため?「山にどんぐり」問題が再燃 疑われた環境団体は「もうやっていない」

11月4日、X(旧Twitter)にこんな投稿がなされた。投稿された写真を見ると、確かに驚くほど大量のどんぐりが一面に敷き詰められている。なぜ山の上にどんぐりが置かれるのか。SNSでは、〈クマのためではないか〉という指摘が相次いだ。

 今年はクマの食糧になるドングリが各地で不作だ。不作になると、冬眠前にクマがエサを求めて人里まで下りてくるとされる。全国のクマによる人身被害は10月時点で180人で、すでに過去最多になっている。その背景にあるのがドングリの不作だと見られている。

 実はそんなクマにドングリを届ける取り組みがある。自然環境団体などの取り組みで、全国からドングリを集め、大量のドングリを山の中に持ち込み、クマに食べてもらうことで、クマを人里まで来ないようにさせるのだという。

クマのためにドングリを山に持ち込むという行為は以前からあるようだ。北陸地方のある自治体担当者はこう語る。

「今年はまだ来ていませんが、ドングリが凶作の年になると『ドングリを山に運びこんだらどうか』という電話が来ることがある。私どもの立場からしたら、そのドングリをどこから持ってくるのか、また、置く場所の権利関係はどうなるのか、という問題が出てきて簡単ではない。そもそもそれが有効だという科学的データも見たことがありません」

 専門家はどう見るか。富士山を管轄する環境省関東地方環境事務所に尋ねると、「環境省としては推奨できるような行為ではない。生態系を壊す恐れがある」と見解を述べた。

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