高校の同級生を唖然とさせた《殴打事件》 木原誠二のトンデモ伝説「女とは最多で九股」

極めて多忙な“二重生活”

 その男は、醜聞の渦中にあっても、子育てに勤しむ愛妻への心配りを忘れなかった。

 7月2日午前、東京・文京区。浅黒い肌に白いチノパン、グレーのポロシャツの胸元にサングラスを挿した“ちょい悪ファッション”で自宅から姿を現した。傍らで笑顔を見せるのは幼い娘と息子、そしてピンクのTシャツに身を包んだ年下の美人妻だ。電車に乗った一家は池袋駅で降りると、まっすぐ駅前のゲームセンターへ。100円玉を取り出すと、クレーンゲームを始めた。だが、子供たちの声援もむなしく、5回繰り返しても一向に景品は取れない。諦めて店を出たものの、今度は別のゲームセンターに入り、4人でエアホッケーに興じた。

木原誠二官房副長官 ©時事通信社

 発端は、「週刊文春」が6月15日発売号で報じた「愛人・隠し子疑惑」だった。木原氏が愛人女性のA子さんと、その娘・B子ちゃんを連れ、ディズニーランドでデートする様子を詳報。さらに、別の日にもたびたびA子さん宅を訪れ、彼女の運転するベンツで官邸に出勤する様子も写真付きで報じた。

「木原氏には9歳下の妻・X子さんがいます。彼女の連れ子2人と、結婚後に生まれた娘と息子を含めた6人家族。つまり、官房副長官として多忙を極める傍ら、“二重生活”を送っていたのです」(政治部デスク)

 この報道に「全く驚かなかった」と語るのは学生時代の友人だ。

「昔の木原は今よりもずっと痩せていて、爽やかなスポーツマンでした。頭脳明晰で、女性にモテまくっていた。若い頃の飲み会で、『最多で九股をかけたことがある』と言い放ったことも。愛人との間に隠し子がいても、何ら不思議ではありません」

岸田首相も「大丈夫だよな?」

 生涯で1000人を超える女性を相手にしたというイタリアの文筆家ジャコモ・カサノバのように、多くの女性を魅了してきた木原氏。その胆力も常人離れしているのだろう。女性問題が報じられても動じることはなく、冒頭のように、子供たちと手をつなぎ、愛妻に笑顔を向けていた。

 だが、その4日後に「週刊文春」が報じたX子さんを巡る疑惑は衝撃的なものだった。彼女には結婚歴があったが、前夫は2006年、自宅で死去。当初、警察は不審死として処理したが、木原氏と結婚後の2018年に捜査を再開。X子さんは重要参考人として事情聴取を受け、自宅や実家に家宅捜索も入ったのだ。

「当時、木原氏は自民党の政調副会長兼事務局長として、岸田文雄政調会長を支える立場。文春の続報によれば、木原氏はX子さんに対して『俺が手を回しておいたから』、『刑事の問いかけには黙っておけ』と語っていた。一連の報道に対して木原氏は『事実無根』と主張し、刑事告訴する構えです」(前出・デスク)

 だがX子さんを巡る疑惑は、再捜査当時から、永田町で有名だった。「二階俊博幹事長(当時)は木原氏を呼び出し『今のうちに離婚した方がいい』と助言。いつしか岸田氏の耳にも届き、『木原の件、大丈夫だよな?』と心配していました」(自民党関係者)

 現在は「囲み取材にも応じず、逃げるように官邸の裏口から出入りしている」(前出・デスク)が、異変が生じているのは記者対応だけではない。7月、岸田氏がカタールなどの中東3カ国を歴訪した際、木原氏が同行する予定だったが、突如、磯﨑仁彦副長官に変更された。政治ジャーナリストの青山和弘氏が語る。

「表舞台には立たせられないと判断したためでしょう。副長官としての職務にも支障が出始めており、党内からも『今夏の内閣改造で交代させるべき』との声が高まっている。ただ、岸田首相の腰は重いようです」

 かつて離婚を促したという二階氏も、本誌の取材にこう首を傾げる。

 

「代わりの人材はいくらでもいるよ。いるけども、そりゃ任命権者のご判断だからね……」

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