米中首脳が会談を開始 断絶状態にあった国防当局間の対話再開へ
バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は15日、米西部サンフランシスコ近郊で会談した。経済や安全保障などの分野で鋭く対立する米中が関係の安定化に向けた道筋を見いだせるかが焦点になっている。両首脳は意思疎通が断絶状態にある国防当局間の対話の再開で一致する見通し。
両首脳はサンフランシスコの南約40キロにある町、ウッドサイドにある歴史的な邸宅で会談した。バイデン氏は会談後、単独で記者会見する予定。会談前に記者団に対し「我々は(米中の経済関係を切り離す)デカップリングを目指しているわけではない」と強調。「米中関係をより良いものにしようとしている」と述べていた。
両首脳は会談で断絶状態にあった国防当局間の対話再開で一致するとみられる。中国は台湾周辺や南シナ海などで軍事活動を活発化させており、バイデン政権は誤解などに基づく偶発的な衝突を回避する必要性を繰り返し訴えていた。