貴景勝、優勝決定戦なりふり構わず格下・熱海富士相手に変化「人生かかっていた」大混戦11勝4敗で逆転V

◆大相撲 ▽秋場所千秋楽(24日・両国国技館

 大関貴景勝(27)=常盤山=が、東前頭15枚目・熱海富士(21)=伊勢ケ浜=との優勝決定戦をはたき込みで制し、4場所ぶり4度目の優勝を逆転で果たした。本割で関脇・大栄翔(29)=追手風=との4敗対決を制し、4敗目を喫した熱海富士に並んだ。11勝4敗での優勝は、1場所15日制が定着した1949年5月場所以降で4例目の最低成績となった。大関による全休明けVは03年春場所千代大海(現・九重親方)以来、2度目となった。

優勝決定戦で熱海富士を引き落としで下した貴景勝(左)(カメラ・今成 良輔)

貴景勝大関のプライドをかなぐり捨てて賜杯をつかみにいった。熱海富士との優勝決定戦。館内の視線は立ち合いの一点に集まった。「番付的に負けるものかという気持ちだった。悪いけれど、自分の呼吸でいった」。なかなか手をつかず仕切りが合わなかったが、立つやいなや大関は左に動き、頭を下げて当たってきた熱海富士を、あっさりとはたきこんだ。わずか1秒あまり。横綱不在の大混戦を制する最後の一番は注文相撲で軍配。涙をこらえ表情をゆがめた熱海富士の横で、笑顔なき優勝となった。

 16年秋場所豪栄道以来となる9人目のカド番V。全休明けの大関の優勝は03年春場所千代大海以来2人目と、記録を振り返っても苦境に立たされた。この日は本割で単独首位の熱海富士が敗れると、貴景勝は大栄翔には送り出しで完勝した。優勝決定戦前は「人生がかかっていた」と話すほど気合がみなぎっていた。少しだけ頬を緩めたのは支度部屋で妻・有希奈さん、長男と再会したときだった。

 初場所の優勝後は両膝の負傷などに苦しんだ。綱取り挑戦の春場所は左膝負傷で途中休場。右膝も痛めた夏場所は壁に手をついて歩くほどの状況で、8勝7敗と辛くもカド番を脱出した。名古屋場所も治療に専念するため全休。テレビで本場所を見つめながら、「もう一回、夢の横綱に向かうにはどうしたらいいのか」と自問自答した。師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)に新しい治療法を紹介してもらうなど、「できることは全部やった」。自信を取り戻すためにも喉から手が出るほど結果がほしかった。

 11勝での優勝は15日制定着後、4例目の最低成績だ。八角理事長(元横綱北勝海)は「大関の責任を果たしてくれたが、内容はちょっとがっかり」。審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇・琴ノ若)も「個人的には見たくなかった」と眉をひそめた。来場所の綱取りに関しても、佐渡ケ嶽部長は「11勝だから来場所の千秋楽まで見てみないと何とも言えない。レべルの高い優勝だったら」と、歯切れが悪かった。九州場所は2014年に序ノ口として初めて番付に載った思い出の地。「強い体づくりも横綱になる資質。体が小さいなりにも頑張っていきたい」と、夢への思いも口にした。これまで通り愚直に突き進み、最高位への機運を高めていく。

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