「また戦わせていただく」高市早苗氏、総裁選に一番乗り…その裏にあった「ドリル優子」に対する焦り

10月3日、『プライムニュース』(BSフジ)に出演した高市早苗経済安保相は、2024年9月の自民党総裁選について、担当大臣として「セキュリティー・クリアランス(安全保障上の機密を扱う人の適格性評価)を仕上げさせていただいたのちに」と前置きしたうえで、「また戦わせていただく」と、事実上の立候補を表明した。

「また戦わせていただく」高市早苗氏、総裁選に一番乗り…その裏にあった「ドリル優子」に対する焦り

「前回、2021年9月の総裁選にも出馬して岸田文雄首相、河野太郎デジタル相、野田聖子総務相と争い、国会議員票は2位でした。しかし、高市さんを取り巻く環境は前回とは一変しています。最大の後ろ盾になってくれた安倍晋三元首相が亡くなり、総裁選に出るための推薦人20人を集めるのは難しいと見られています」(自民党関係者)

もともと高市氏は清和会に所属していたが、2012年9月の総裁選に町村信孝会長(当時)が出馬を表明。「安倍先生をもう一度総裁に」と願っていた高市氏は、「派閥にいながら町村会長を応援しないのは筋が通らない」と清和会を退会した。

「その後、清和会は安倍派になりましたが、高市さんにはなぜか『戻ってこい』という声がかかりませんでした。本人は『そうとう嫌われているのかな』と苦笑していましたが、安倍さんはずっと気にかけており、前回の総裁選でも推薦人確保に尽力しました」(ベテラン政治記者

推薦人集めも困難とみられる状況で、なぜ早々と手をあげたのか。そこには、小渕優子選挙対策委員長へのライバル心があるという。

「小渕氏は、2014年、関連政治団体政治資金収支報告書に虚偽記載があったことが発覚し、わずか1カ月半で経済産業相を辞任しました。その際、検察が押収したパソコンのハードディスクがドリルで壊されていたことから、“ドリル優子” と異名がつくことになりました。

その後、要職に就くことはありませんでしたが、9月の内閣改造で、“党4役” である選対委員長に抜擢されました。当初は『幹事長』の声もあったほどです。

この人事には森喜朗元首相の猛烈な推しがあります。小渕恵三元首相と、その刎頸の友である故・青木幹雄官房長官、森氏はいずれも早稲田大学雄弁会の出身です。

小渕氏が亡きあと、青木氏と森氏は父親代わりとなって優子氏を見守ってきました。青木氏の夢は『優子ちゃんを総理大臣に』で、いまは森氏がその意志を継いでいる形です」(政治担当記者)

自民党関係者は、高市氏の出馬宣言について、こう心中を推測する。

「『女性初の総理大臣』を目指す高市さんは、小渕さんの躍進に焦りを覚えたのでしょう。

高市さんは、森さんが首相時代、世耕弘成山本一太参院議員らと『勝手に総理補佐官』を名乗り、応援団になりました。森さんからも目をかけられましたが、郵政民営化自民党を離党。森さんとは距離ができましたが、その森さんが派閥が違う小渕優子さんの後見人ですから、複雑だと思います」

ネットニュースのコメント欄には、

《意見は正論だし、特に外交・防衛政策は高市氏の見識は有益》

《この人が自分の言葉で語れる唯一の候補じゃないだろうか。政治家の利害による人気投票で決まってしまうのが自民党総裁選なので今の所難しそうだけど解散総選挙に敗れれば風が吹くかもね》

《ブレない政治家、国民、国益の為に頑張られて下さい。女性初の総理大臣、期待しております》

と待望論も多かったが、はたして――。

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