自民・二階元幹事長が政局見据えて「意味深発言」、岸田首相が“詰んだ”といえる理由

老獪な二階氏の意味深な発言と

岸田首相を襲う3つの逆風

「二階さんは、『徹底的にやる』と明言したらしい」(自民党二階派幹部)

 こんな声が聞かれるようになったのは、11月中旬のことだ。この「徹底的にやる」とは、11月9日、自民党二階俊博元幹事長が、菅義偉前首相や森山裕総務会長らと、東京・銀座の懐石料理店「川端」で会食した際、飛び出した言葉だ。

 この話は、これから始まる政局で主導権を握ろうとする決意の表れとして、その翌日の11月10日、産経新聞でも報じられたが、派閥の幹部によれば、確度が高い話のようである。

 二階氏といえば、2020年の東京都知事選挙小池百合子知事が再選を目指して出馬した場合、真っ先に支援する意向を示し、同年、「ポスト安倍」を巡る政局では、いち早く菅氏支持を打ち出し、菅首相誕生への流れを作るなど、先手必勝の「政治勘」には定評がある。

自民党の二階俊博元幹事長 Photo:JIJI

その二階氏が、政局に率先して動くとなれば、

(1)政務三役の相次ぐ辞任と経済対策の不評

(2)岸田派を含む自民党5派閥の政治資金収支報告書に、パーティー券収入4000万円分が記載されていなかった問題

(3)当時、自民党衆議院議員で、東京五輪の招致推進本部長を務めた馳浩石川県知事が「官房機密費で、IOC国際オリンピック委員会)の委員約100人への贈答品として、1冊20万円でアルバムを制作した」と発言した問題

 これら、3つの問題で逆風にさらされ、すでに報道各社がはじき出す内閣支持率が、軒並み20%台まで下落している岸田文雄首相の足元など、たちまちに揺らいでしまうだろう。

自民党はかつて当時の社会党とも手を組んだことがある政党。もう限界の岸田首相を降ろして、今の国内外の動きに対応し、衆議院選挙で勝てる総裁を、となれば、ワンポイントリリーフとして石破茂元幹事長を担ぐこともあり得る」(自民党無派閥中堅議員)

 この言葉にもにじむように、岸田首相に残されている起死回生策はもうない。岸田首相は「外交の岸田」を自負しているが、来る2024年以降に予想される国際情勢の大きなうねりは、岸田首相のキャパシティーを超えているのではないかと思わざるを得ない。そのポイントを列記してみよう。

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