安倍派パー券疑惑で首相「岸田派でキックバックあると承知せず」

岸田文雄首相は2日、自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が政治資金パーティーの収入を所属議員にキックバック(還流)させていたとの裏金疑惑について「各政策グループの活動について、国民に疑念を持たれていることは大変、遺憾だ。党としても対応を考える」と述べた。

 訪問先のアラブ首長国連邦UAE)のドバイで記者団の質問に答えた。首相は、自身が会長を務める岸田派(宏池会)でキックバックがあるかについては「指摘の問題があるとは承知していない。聞いていない」と述べた。

 この問題を巡っては自民の派閥がパーティー券の収入を政治資金収支報告書に過少記載したとして刑事告発され、東京地検特捜部が関係者に事情を聴くなどしている。

岸田文雄首相

首相は「告発を受けている案件で、私の立場で個々の事案についてコメントすることは控える」とした上で「それぞれの政治団体において、既に収支報告書に訂正が必要な場合には訂正を行うとともに、丁寧に説明するよう党の幹事長に指示を出している。引き続きしっかり対応をさせなければならない」と述べた。説明責任に関しては「各政治団体の事情は、最もよく知る人間が説明するのがあるべき姿だ」とも語った。

 首相は1日も裏金疑惑について同行記者団から問われたが、自身が出席した国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に「専念しているところだ」として言及を避けていた。【ドバイ畠山哲郎】

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